海外経験のある日本人の価値観
いったん、日本から離れて海外に出た人の日本に対する価値観というのは、日本にしかいたことがない日本人の価値観とかなり変わってくる。
海外へ出るとスキーマの組み換えが起こるのだけれど、始終他国の人間や文化的背景を異にする多くの人たちと共存しながら同じエリアで暮らしている人たちの場合には、自と他の違いを肌感覚で認識している。肌感覚でっていうは、想像して考える範囲の埒外にある。
イチロー選手が知人に「星野監督が監督職を務めるなら来年春のWBCには出たくない」とし王貞治(ソフトバンクホークス)監督が務めればいい」と話したと伝えたとアエラで。
日本から離れると、日本の良いところと悪いところというのがそういう肌感覚の中で培われて浮き彫りになってくる。日本に対する郷愁から、日本を良く見がちだったりするのだけれど、それでもなお、拒否の対象として浮かび上がってくるモノがある。そういうのは、象徴として出がちである。
イチロー選手は前回の大会で、WBCで日本が勝てたことをひじょうな誇りとして認識している。海外にいる日本人は、自身が日本人であることを強く認識する。これは、少しでも生活したことがあればわかる。
シアトル・マリナーズの城島健司、サンディエゴ・パドレスの井口忠仁ら王監督が率いるソフトバンクからメジャーリーグに移籍した選手たちも「王監督ではなければ出場したくない」と明らかにしたとアエラは伝えた、とか。
それらが意味するものを軽く考え勝ちだが、彼らがなにを持って日本の誇りとしているか、あるいはその逆としているか、国際社会での貢献だったり、名誉だったりを重んじるのであれば、その最前線にいる彼らが感じていることをすこしは余分に慮ったほうがよい時期に来ていると思う。
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