忙しい
こころを亡くすと書いて忙しいと言う。忙しいと心を亡くしてしまう、とよく聞くが、それは逆で、心が亡くなっている状態が忙しいのである。忙しいと思うかどうかはその人の主観でしかない。忙しいと思っている時点で精神的には負けである。忙しいと思う場合を振り返ってみると、なにかに執着している場合が多い。手順とか手段とか。
恐ろしく忙しそうな状態でも平然と仕事をこなしている人がいる。そういう人は、時間の使い方が上手いとかそういうロングレンジなことでなく、状況にふりまわされないで、常により本質的なことをみつけてそちらのほうに心を移動させるのが上手いように思う。
100mを長水路の試合で泳ぐと、折り返した後にいろいろ考えてしまうことがある。どこでスパートするかとか、それまで体が持つかとか、横の奴の位置とか。だいたい、そういうことを考えている場合、後半のタイムはひどい。
また、スタート前は興奮しないと前半のタイムはあがらない。心が落ち着いている場合は、後半うんぬんどころではなく、結果は最悪となる。
ほぼ無意識で最後まで集中できていると後半もタイムは落ちない。また、練習して体に動きを覚えこませることによってさらにタイムは縮む。前半も後半も。このあたりは訓練すれば上達する領域であるように思う。
「恐怖に勝てるのは興奮だけなんだよ」とトウジは言うが、興奮だけでは恐怖に勝てても勝負には負ける。
興奮も恐怖もコントロールできたら、人生の面白みがなくなる。それらは解き放った状態で、常に本質的なことを見つけてそちらへ心を移動する。体は無意識に動けるように訓練する。できたらスゴイね。
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